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ミニ情報通信

令和4年度通常総会が開催されました。

令和4年6月21日(火)午後2時から、アットビジネスセンター東京駅八重洲通り会議室で会員53名(他に委任状等180名)出席のもとに標記総会が3年ぶりの集合形式で開催されました。

開会に当たり栗原会長から挨拶があり、その概略は次のとおりです。

1)およそ3年ぶりに皆様に直接お会いして総会が開催できる運びとなったことをたいへん喜んでいる。2)ご来賓の厚生労働省職業安定局長、JEED理事長には、全障協の事業活動に多大なご理解・ご支援をいただいており、厚くお礼申し上げる。3)特に昨年7月に実施した会員対象のアンケート結果及び全障協の施策要望のうち、障害者の長期継続雇用に係る部分は本年3月の国の審議会に検討資料として提出いただいた。このように、障害者雇用の第一線の声を聞いて施策に反映していただくことはたいへんありがたく、重ねてお礼申し上げる。4)昨年度で5年目となる厚生労働省委託事業については、今年度も全障協が実施することになった。障害者の雇用が一層進むよう全力で取り組んで参りたいと考えているので、皆様のお力添えを是非、お願いする。5)協会独自の事業としては、青年部会や特例子会社部会など全国ベースの研究部会を立ち上げた。今後も様々なテーマで研究部会を立ち上げてゆきたいと考えているので、会員の皆様の積極的な参加を期待している。6)さらに、政策提言や全障協の今後の在り方についての検討も行われており、会員の皆様の意見が反映されるよう進めていきたいと考えているので、ご多用中に恐縮だが、よろしくお願いしたい。

(挨拶する栗原会長)
(挨拶する栗原会長)

栗原会長の挨拶後、来賓としてご臨席ただいた厚生労働省職業安定局長の田中誠二様と、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長の湯浅善樹様からご挨拶をいただきました。

まず、田中局長からは、概略、次のお話がありました。

1)貴協会役員、会員の皆様には日頃から障害者雇用政策の推進にご理解・ご協力を賜り心より感謝申し上げる。また、貴協会が長年にわたり重度障害者をはじめとする障害者の雇用を積極的に推進されるとともに、職場定着に関するノウハウを培い障害者雇用の啓発・促進に努めておられることに対して改めて敬意を表する。2)わが国の障害者の雇用状況は、雇用者数が18年連続で過去最高を更新しており、令和3年度には約59万8千人となるなど着実に進展している。3)厚生労働省としても引き続き、障害者の雇用経験やノウハウが不足している障害者雇用ゼロ企業等を中心として法定雇用率未達成企業に対する企業向けチーム支援を実施するとともに、多様な障害特性に対応した就労支援のほか、障害者の雇用を促進するためのテレワークの推進を図ってまいります。4)本年6月17日にとりまとめられた障害者雇用分科会意見書には、次のような事項が盛り込まれている。

  • 企業への就職や雇用後の定着に係る支援を支える雇用・福祉横断的な専門人材育成のための基礎的研修の創設
  • 週所定労働時間10時間以上20時間未満の重度身体・重度知的障害者及び精神障害者の実雇用率への算入
  • 障害者を雇用する事業主の具体的な取組みに対する支援を充実させるため、障害者雇用調整金を一定の場合に減額する一方で、中高年齢者等雇用継続のため事業主が実施する取組や、相談支援を受けて障害者雇用を促進する事業主に対する新たな助成金を創設すること

5)こうした見直し、新たな施策を各企業の皆様のご理解をいただきながら推進して障害者雇用の一層の拡大、雇用の質の向上を目指していきたいと考えている。6)貴協会には厚生労働省からの委託事業を実施いただいており、障害者雇用の経験が少ない、特に中小企業に対する合理的配慮などのノウハウの普及にご尽力いただいているところである。加えて、障害者雇用に取り組む企業、今後、取組みを検討している企業を含めて広く障害者雇用に関して気軽に相談できる窓口として引き続きご協力・ご支援をお願い申し上げる。7)コロナ禍の影響は色濃く残っており、事業運営を含め様々なご苦労があると思うが、引き続き様々な形で連携協力しながら、障害者雇用の促進を図っていきたいと考えているので、今後とも皆様方のご協力をお願いする。

続いて、湯浅理事長からは、概略、次のお話がありました。

1)全障協会員の皆様には、長年培った経験とノウハウをもって熱心に障害者雇用に取り組まれ、その推進に大きく貢献されたことに深く敬意を表するとともに、当機構の事業に多大なご理解・ご協力をいただいており心より感謝申し上げる。2)障害者雇用については、事業主の皆様の理解の進展や障害者の就労意欲の高まりにより、コロナ禍にもかかわらず着実に進展している。こうした中、当機構では、障害のある方がその特性に応じて持てる力を発揮して職場で安心して働いていただくことができるよう、地域の障害者職業センターを中心として事業主の皆様や職場で障害者とともに働く従業員の皆様、働く障害者を支援する就労支援機関の皆様に様々な支援サービスを提供させていただいている。また、私どもの支援サービスの1つである障害者雇用支援人材ネットワーク事業や、全国アビリンピックの一環で開催する障害者ワークフェアについても会員の皆様のご協力をいただいており、この場をお借りして改めて感謝申し上げる。3)障害者ワークフェアについては、一昨年、昨年とコロナ禍で開催を見送ったが、今年度は11月に千葉市の幕張メッセにおいて開催する予定であり、引き続きよろしくお願い申し上げる。4)当機構は年齢や障害の有無にかかわらず誰もが能力を発揮し、意欲を持って安心して働ける社会の実現を目指しており、今後とも障害者雇用を促進するためのサービスの充実に努めていく所存である。本日ご出席の皆様におかれては当機構の行う事業について引き続き特段のご理解・ご協力を賜るようお願い申し上げる。

来賓のご挨拶の後、大本副会長が議長に選出され、議案が審議されました。

当日審議された議案は、令和3年度事業報告(第1号議案)、令和3年度決算報告及び監査報告(第2号議案)、令和4年度事業計画(第3号議案)、令和4年度収支予算(第4号議案)、令和5年度障害者雇用施策に関する要望(第5号議案)及び役員改選(第6号議案)であり、いずれも全会一致で承認されました。

これらの議案のうち、第1号議案から第4号議案までの資料は、当協会ホームページのメニュー欄「情報公開」をクリックするとご覧いただけます。(項目3〜10)

また、第5号議案の令和5年度障害者雇用施策に関する要望については、こちらをクリックするとご覧になれます。

第6号議案の役員改選については、栗原会長が再度会長として選任され、また、新たに顧問が置かれました。それ以外の副会長、常務理事、理事及び監事にも異動があり、当協会ホームページのメニュー欄の「情報公開」をクリックすると、役員名簿をご覧いただけます。(項目2)

総会に引き続き、新役員を代表して栗原会長から挨拶があり、新役員それぞれによる自己紹介が行われました。

また、役員を退任された方々から挨拶があり、感謝状の贈呈が行われました。

さらに、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者助成部の小野寺義直様にお出でいただき、「障害者雇用納付金制度に基づく各種助成金」と題して活用事例を交えながらご説明いただきました。

小野寺部長のお話の内容については、こちらの資料をご覧ください。