平成30年度下期九州・沖縄ブロック会議が開催されました。
去る11月2日(金)午後1時30分から、社会福祉法人恩陽会(沖縄県国頭郡恩納村)において標記会議が開催されました。
当日はまず最初に、加藤副会長(和光産業株式会社代表取締役)から開会のあいさつがあり、1)厚生労働省からの受託事業については順調に進んでおり、今年度も相談件数の目標を達成できる見込み、2)10月30日(火)に東京で常務理事会(ブロック長会議)を開催し、ブロック会議の今後の在り方や全重協の名称(「重度」という言葉を入っているのが適当かどうか)等について議論した、3)官公庁における障害者雇用の不足問題については、これが民間企業における障害者雇用に影響することも考えられるので、全重協としても注視していく必要があるといった話がありました。
加藤副会長のあいさつの後は、今回のブロック会議の会場となった恩陽会の沖縄障害者福祉工場の見学が行われました。
同工場は、九州・沖縄ブロックの名城理事が代表取締役社長を務める泣jューラッキーランドリーが昭和63年に福祉工場として設立し、現在は障害者総合支援法に基づく就労継続支援A型事業所としてリネンのクリーニング業を行っています。
定員は60名で、現在52名の障害者(肢体不自由9名、聴覚・言語障害10名、視覚障害2名、知的障害21名、精神障害10名)がここで働いています。
勤務時間は、1週間の労働時間が40時間の通常勤務と同じく25〜27時間の短時間勤務があり、通常勤務の場合、月平均の給与は12万円以上になるそうです。
当日は、入荷→洗い→乾燥→選別→たたみ→包装→出荷の各工程を見せていただきましたが、どの工程でも障害者の方が一生懸命元気に働いておられ、また、暑くなりがちな職場環境を少しでも涼しくするため、随所にクールミストを出す機械が配置されているのも印象的でした。
工場の見学については以上ですが、その後は、本部報告ということで、厚生労働省の「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」の報告や障害者雇用施策関係概算要求等について説明がありました(上記研究会の報告については、当協会ホームページ「ミニ情報通信」欄2018年8月27日掲載の「第77回労働政策審議会障害者雇用分科会が開催されました。」をご覧下さい)。
また、本部報告の後は、全重協福岡相談コーナーの相談員も務めている九州・沖縄ブロックの安河内理事から、来る11月28日(水)に福岡県春日市で開催される厚生労働省委託事業の障がい者雇用特別セミナーについて説明があった他、森田ブロック長(長崎基準寝具拒纒\取締役)から、今回のブロック会議に九州・沖縄ブロック以外から参加した会員事業所等の紹介があり、最後に大本副会長(日本パーソネルセンター鰹務取締役)の閉会のあいさつにより、会議を終えました(上記セミナーについては、当協会ホームページ「お知らせ」欄2018年10月1日掲載の「九州・沖縄ブロック障がい者雇用特別セミナーのご案内」をご覧下さい)。
今回の九州・沖縄ブロック会議は、今年度の障害者ワークフェアが開催される沖縄でワークフェアの前日に開催されたこともあり、これまで以上に他ブロックからの参加が多かったように思いますが、こうしたブロック間の交流は全重協が全国組織であるからこそできることであり、今後も積極的に進めていくべきではないでしょうか。